ゾレア皮下注射療法
様々な治療をしても症状が治まらない、重症のスギ花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)に対して、
2月~5月限定でゾレアを皮下注射する治療を行うことができるようになりました。
ゾレアは花粉のIgEと結合し、IgEがマスト細胞と結合できなくすることで、アレルギー反応=炎症をその元から抑えます。
12才以上で、通常のアレルギーの薬が効かない、重症なスギ花粉症の方が対象です。
採血を行い、総IgE値・スギIgE値を測定し、重症であることを確認し、投与可能かどうか、投与量と投与間隔がきまります。
血液中のスギIgE値がクラス3以上、総IgE値が30~1500IU/mLであることが条件で、総IgE値と体重をもとに投与量が計算され,2週間もしくは4週間おきに1~4本の皮下注射をする治療となります。月に1~2回の注射で、症状がほぼ出なくなります。
いろいろな方法をとっても治らず苦しまれる患者さんにとっては、良い薬と思われますが、採血をして上記の条件を満たしたり、他のお薬を使っても効果がない患者様など、適応の例は限定されます。
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